どんな人が任意後見契約をするのですか?
「任意後見契約」と聞くと、なんだかとても難しい契約なのでは・・・と思われがちですが、実は、ご自分の老後を考えた時、ご自分に必要な契約であることが多いのです。
では、どんな方が「任意後見契約」をするのでしょう?
実際に任意後見契約を利用した80代女性Aさん
現在80代で自宅で一人暮らしのAさんは自分の身の回りのことは全て、自分でできます。
しかし、周りに頼りになる身内がいない事、今まで普通にできていたことが、できなくなってきたり、物忘れが増えていく事に漠然と将来の不安を感じ始めました。
そして、自分の判断能力がある今のうちに将来、入所したい介護施設への入所の申込をしたとき、施設から「いざというすぐに頼れる親族がいない場合任意後見契約をしているか」聞かれ、はじめて任意後見契約というものを知り、これがないと、入所の申込ができないということで、今回「任意後見契約」を利用することにしました。
もちろん、介護施設へ入所ができなわけではありませんが、認知症になってからでは事務的手続きはもちろん、ご自分がどんな事に興味があり、どんな事が好きで、どんな生活を望んでいるのかを将来関わる介護施設の方にも伝えることができません。老後も、より自分らしい生活を送るために、支援してくれる人(身内や、社会福祉法人、信頼のおける第三者)に自分の想いをあらかじめ契約というかたちで支援してくれる人を決めておくだけで、今ある不安を解消することができます。
同じような不安を感じておられる方は一度、任意後見契約を考えてみては、いかがでしょうか。